診療のご案内

包括支払制度(DPC)

新しい入院診療費の計算方法(DPC)について

済生会滋賀県病院は、平成20年4月1日から入院診療費が1日当たりの定額の医療費を基本とした計算方法(包括支払制度:DPC)となります。

 

  • 包括支払制度(DPC)は、平成15年4月の診療報酬改定(国・厚生労働省)により国の意向である医療費標準化に向けて、特定機能病院に急性期医療に係る支払制度として導入されました。
  • この新たな包括支払制度(DPC)は、すでに平成15年以降、全国の大学病院をはじめ、急性期医療を主とした全国の医療機関(現在実施360病院、20年度より358病院が実施)で導入され、滋賀県内での医療機関では、15年度に滋賀医科大学医学部附属病院、18年度より県立成人病センター、大津赤十字病院において適用されています。
  • この新たな算定方式は、病名や手術、処置等の内容に応じて分類された「診療群分類」に基づき、それぞれの病名ごとに定められた1日当たりの定額医療費を基本として計算する方式です。当院におきましても地域の急性医療基幹病院として、医療費の標準化に向けた国・厚生労働省の医療制度改革に準拠し、20年4月1日から入院されました患者様より実施させていただきます。
患者様へのお願い
  • 入院される以前から投与されておられる薬、他の医療機関での検査データー・レントゲンフィルムがあればご持参ください。
  • 入院中に主となる疾患に関連しない他の診療科の受診を希望される場合、主治医の判断(緊急性等)により退院後に外来受診していただく事が生じます。
  • 入院後、病状の経過や治療内容によって、入院当初の分類と異なってしまう場合もあり請求額が変動した場合、退院時等に前月までの支払額との差額調整を行うことがあります。
  • 診療費負担金の請求は月2回から月末時(月単位)1回請求に切り替わりますので、当院では、入院前に「診療費限度額認定書」制度の利用をお勧めいたします。

新しい支払制度(DPC)について、ご不明な点などございましたら、医事課入院担当者まで、お問い合わせください。患者様のご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。

包括支払制度(DPC)とは

DPCとはDiagnosis(診断)Procedure(診療行為)Combination(組み合わせ)の略称で、従来の診療行為ごとに計算する『出来高払い方式』とは異なり、入院患者様の病名とその症状・手術(処置)施行の有無・合併症の有無等をもとに厚生労働省が定めた1日当たりの定額からなる包括部分(投薬・注射・処置・入院料等)と出来高部分(手術・麻酔・リハビリ・指導料等)を組み合わせて計算する方式です。DPCは支払い方式の変更だけではなく入院患者様に対して良質・効率的な医療・また医療の透明化等を図る為に実施されているものです。

 

dpc説明図
入院診療費 = 包括診療費 + 出来高診療費 + 食事代

 

包括支払制度(DPC)では入院中の投薬・注射の量や、検査・画像診断の回数にかかわらず 医療費が1日当たりの定額(包括診療費)となります。

包括支払制度(DPC)のQ&A

Q1:出来高払い方式と比べて、包括支払制度(DPC)では、支払は高くなるのですか?

A1:包括支払制度(DPC)では、入院している間の病名によって、1日当たりの入院費が決まります。従って出来高払い方式と比べて病名により、高くなる場合もあれば安くなる場合もあります。また入院日数によっても、1日当たりの入院費は変わってきます。

Q2:長期間入院しても1日当たりの入院点数は同じですか?

A2:1日当たりの入院点数は、入院中の病名によって3段階に区分されており、入院が長くなるほど1日当たりの入院点数は安くなります。また、入院が長期にわたり病名ごとに定められた入院日数を超えてしまうと、出来高払い方式での計算になります。

Q3:包括支払制度(DPC)では、病名によって入院費が決まるということですが、入院中に新たに別の病気が見つかって治療をした場合はどうなるのですか?

A3:包括支払制度(DPC)での請求の場合、病名は1回の入院で1つだけとなります。その病名は、入院期間中に最も医療資源が投入されたもので退院時に決定されます。ですので2ヶ月以上にまたがって入院される場合、退院時に前月までとは異なる病名に変更される事もあります。その場合は、入院初日に遡って退院時の病名で入院費の計算をやり直すことになります。

Q4:入院費の請求方法は変わりますか?

A4:患者様への請求は従来の月2回の定期請求(15日締め・月末締め)及び退院時から月1回の定期請求(月末締め)及び退院時へと変わります。

Q5:すべての入院患者様がこの包括支払制度(DPC)の対象になるのですか?

A5:包括支払制度(DPC)の制度に該当する疾患であると主治医が判断した場合に対象となります。患者様の病気がこの制度の対象外である場合や、お産・労災保険・交通事故等の自由診療で入院された場合は、この制度の対象外で出来高払い方式での計算になります。

Q6:高額療養費の扱いはどうなりますか?

A6:高額療養費制度の取り扱いは従来と変わりません。

Q7:早く退院させられる事はありませんか?

A7:入院・退院の判断は医師が医学上の判断に基づいて行いますので医療の必要があるにも関わらず早く退院をお願いすることはありません。