SSH BCSaiseikai Shiga Hospital Breast Center
乳腺センター

 

乳腺センター
~あなたと大切な人をチームで支える~

 

 

 

 

あなたに寄り添い、あなただけの治療を考える
~乳がんに対するオーダーメイド治療~

 

わが国において乳がんは女性で最も頻度の高いがんです。罹患(病気にかかる)率・死亡率ともに増加傾向にあり、2019年の国立がんセンターの報告では、年間に約9万人が罹患し、死亡数は約1.5万人で、生涯に乳がんを罹患する女性は9人に1人と推定されています。しかし早期発見・早期治療を行うことにより、完治を目指すことのできる患者さんが多くおられます。当院では標準治療を組み合わせて、患者さん1人ひとりに合わせた治療を提供できるよう、チーム一丸となって取り組んでいます 。

 

全員女性スタッフによる乳がん検診

乳腺エコーやマンモグラフィ検診など各種検診をすべて女性スタッフが対応しています。

 

 

あなたに寄り添った診断・治療方針の決定

同じ乳がんの方でも、病期の進み具合や進行の早さ、薬物療法の感受性など、状況が異なります。そのため、まず現状をしっかりと評価します。それをふまえてどのような治療が最も勧められるのか、他の選択肢としてはどのようなものがあるのかを提示させて頂きます。ご本人・ご家族の方の意向をお伺いしながら、一人ひとりに合わせた治療法を選択していきます。

 

 

  

一人ひとりの症状やライフスタイルに合わせた治療

治療には手術・放射線療法・薬物療法の3つがあります。手術は通常1~2週間程度の入院が必要です。選択肢が複数ある場合も多く、術式に悩まれる方も多いですが、納得できる方法を選んで頂けるよう、丁寧なご説明を心がけています。また乳房の形を作り直す乳房再建という手術も、当院の形成外科で行っています。

その他の治療は原則として外来通院で行います。日常生活、仕事と両立しながら通院されている方が多くおられます。治療費用に関しては高額療養費制度を始めとした各種補助・サービス等の利用案内窓口を設けており、安心して治療を続けていけるようサポートさせて頂きます。

 

 

 

 

遺伝学的検査でわかる遺伝性乳がん

全乳がん患者さんの5~10%では、遺伝子に発症の原因があると考えられ、BRCA1遺伝子またはBRCA2遺伝子に原因(病的バリアントと呼ぶ)がある方は5%程度と報告されています。2020年からBRCA1/2に病的バリアントがあるかどうかを調べる検査が条件付きで保険適応となり、当院でも検査対象となる方には積極的に情報提供を行っています。

BRCA1/2に病的バリアントがみられた場合、遺伝性乳癌卵巣癌症候群 (HBOC) と診断されます。すでに見つかっている乳がんに対する治療法の決定に加え、乳がんを発症していない方の乳房や卵巣の検査方法・対策に選択肢が広がり、非常に有用な検査です。ただしその結果はご本人のみならず、ご両親やお子さんなど血縁の方にも関わってきますので、検査を受けるか、十分に納得して決定する必要があります。

 

 

 

検診から治療までトータルなサポート体制

 

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