乳腺外来では、乳腺に関わる病気の診断治療をおこないます。
当外来では、乳がんをはじめとする乳腺の様々な病気の診断と治療にあたっています。
患者さんに寄り添った医療の提供を目指しています。
2023年6月1日現在
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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担当医師 | 森田 (要予約) |
大内 |
- | 渡邊 |
田口教授(1・3週) (要予約) 大内(2・4・5週) |
※月曜日と金曜日は要予約
※受付時間は8:30~11:00です
心配や不安を持ったままでいないで下さい。受診して下さい。
乳腺外来は、やさしい外来です。
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X線を使用した、乳房専用装置での検査です。
乳房をX線で透過することにより、腫瘍・石灰化などを描出することが出来ます。
腫瘍や石灰化の形状や分布により、良悪性の判断をすることが出来ます。
圧迫板という板で乳房を強めに押さえるようにし、位置決めをします。
一方の乳房に対し2方向からの撮影を行う場合と、1方向の場合があります。
撮影の範囲は乳房からわきの下を含めた部分です。
マンモグラフィ撮影では乳房を圧迫板でやや強めに押さえ、平たく引き伸ばします。これは、診断に必要な良い写真を撮るためにとても重要なことです。
乳房は立体的で厚みもあり、そのまま撮影すると乳腺や脂肪、血管などの重なりで、実際に腫瘍があっても写し出されないことがあるからです。
また、このやり方は放射線の被ばく量を少なくする効果もあります。
マンモグラフィはX線検査なので放射線被ばくがありますが、X線量はごくわずかであり、安心して検査を受けて頂けます。
途中でご気分が悪くなられましたら遠慮なく声をかけてください
正しい検査を受けるために検査の内容を理解してご協力お願いします
マンモグラフィって「痛い」ってよく聞きますよね。初めて検査を受けられる方は特に不安だと思います。撮影したマンモグラフィの画像を正しく診断するためには乳腺を引き伸ばし 圧迫した画像が必要となります。そのため、マンモグラフィでは人によって多少の痛みを感じる事があります。
しかし、私たちは検診を是非受けていただきたいと思っています。あなたの為にも、大切な人の為にも。「あの時、検診を受けていれば良かった…」と後悔はしてほしくありません。
撮影中に気になる事や我慢できない程の痛みがあれば遠慮なく技師にお伝え下さい。可能な限り苦痛の少ない撮影を心がけています。
当院は認定資格を有した女性技師が撮影しています。安心して検査を受けて下さい。
乳腺や脂肪、血管などの重なりで腫瘍が見えにくいところが、トモシンセシスでは、乳房を1㎜ずつスライスした画像として重なりを分けてみることができるので、腫瘍や石灰化の形や分布が分かりやすくなります。(下図)
病変部をより詳しく検査する事が可能です。3Dマンモグラフィと呼ばれています。手術後の経過観察の方にも有効です。
超音波を用いた検査です。
超音波の反射により、腫瘤の有無・大きさ・形状・境界面の状態などが分かります。
腫瘤の形状や、境界面の状態、血流などにより、良悪性の判断をすることができます。
必要に応じ、エラストグラフィ=硬さ計測造影エコーなどの精密検査も可能です。
ベッドに仰向けで、横になってもらい、腕を挙げた状態で検査をおこないます。
検査時には、乳房にゼリーを塗りそこにプローブという機械をあてて検査をおこないます。
痛みなどはありませんが、さまざまな角度から検査をおこないます。
若年者(20歳代~30歳代)の方は乳腺量が多く、マンモグラフィでは判別が困難になる場合がありますが、超音波では判別可能な場合が多くなります。
痛みや、被ばくを伴わない検査です。
乳房を圧迫することがないため、痛みを伴わない検査です。また、被ばくの心配もありません。
当院では女性技師のみで行っていますので、安心して受診して頂けます。
MRI検査とは、強い磁力を利用して画像を撮影する検査です。
乳腺MRIの特徴は
MRIは質的な診断に優れており、必要に応じて造影剤を使用して検査をおこないます。
乳腺MRI撮影ではうつ伏せの体制でおこないます。強い磁場の影響により、大きな音が発生します。
検査に不安のある方は担当スタッフにおたずね下さい。
レントゲン写真と同じように、X線を用いた検査です。身体を輪切りにしたような画像が得られます。
CT検査を行うことによって、乳がんの乳房内での広がりや、リンパ節転移の有無、肺や肝臓、骨などのへの遠隔転移、他の病気の有無などを一度に検索する事が可能です。
CTのベッドに仰向けで、横になってもらい、腕を挙げた状態でCTのトンネルの中を通りながら撮影していきます。
撮影範囲は頚部から胸腹部まで撮影していきますが、検査時間は10分程度で終了します。必要に応じて、造影剤を使用して検査を行います。
骨は乳がんが転移する場所としては最も多く、骨転移の初期は無症状であることも少なくはないですが、その進行の程度により、痛み・骨折・脊椎圧迫・高カルシウム血漿などを伴うこともあり、生活の質に大きな影響を及ぼすものであります。骨転移の有無とその程度を把握することは、生活の質を維持するために非常に重要なことです。
骨転移の画像診断にはレントゲン・CT・MRI・骨シンチグラフィ・PET/CTなど様々なものがありますが、どの検査も万全ではないため、複数の種類の検査を併用して診断が行われます。
骨シンチグラフィは骨の代謝反応を利用して全身の骨の写真を撮影し、骨転移や骨の炎症の診断を行います。撮影の3時間ほど前に検査用の放射線医薬品を静脈注射します。
また、膀胱にたまった尿により骨盤内の骨が写真上で隠れてしまうことを防ぐために、撮影の直前に排尿をお願いしております。撮影には20~30分ほどの時間がかかり、仰向けで寝た状態で行います。
病変部の細胞や組織を採取し、がん細胞の有無を評価する方法です。
正確な画像診断検査による検体採取が、正確な病理診断を支えています。
主として「穿刺吸引細胞診」がおこなわれています。超音波で病変部を確認しながら、 細い針を刺して吸引をおこない、細胞を採取します。
針は採血の時と同じくらいの太さで、検査後は通常の日常生活が可能です。
1つ1つの細胞をある程度の大きさの集団で採取するため、より詳しく病変を評価できます。
組織診には以下の2つの方法があります。
超音波で確認しながら組織を採取します。
細胞診よりはやや太めの針を用います。
検査当日は、入浴・アルコール・激しい運動は控えていただきます。
自動吸引装置を備えた太めの針で組織を採取します。より多くの組織を採取する事が可能です。
超音波画像で確認し、吸引をかけながら組織を採取します。
採取する針を入れる前に局所麻酔をおこないますので、痛みはほとんどありません。
検査当日は、入浴・アルコール・激しい運動は控えていただきます。
マンモグラフィ画像で確認し、吸引をかけながら組織を採取します。
マンモグラフィでしか写らない「石灰化の病変」にとても有用です。
採取する針を入れる前に局所麻酔をおこないますので、痛みはほとんどありません。
検査当日は、入浴・アルコール・激しい運動は控えていただきます。