SSH RSCSaiseikai Shiga Hospital Robotic Surgery Center
ロボット手術センター

 

 

 

胃がんとは

 

手術支援ロボットによる胃がん手術とは

⼿術⽀援ロボットは、⾼画質で⽴体的な3D画像のもと、⼈間の⼿の動きを正確に再現する装置です。術者は鮮明な画像を⾒ながら、⼈の手首よりはるかに⼤きく曲がり回転する⼿⾸を備えた器具を使⽤し、非常に精密な手術を行うことができます。この優れた機能を駆使することで、従来の腹腔鏡⼿術に比べて術後の合併症を減らすことや、難しい⼿術も安全に行うことが可能となります。実際、2014年から2016年に先進医療として行われた全国的な臨床試験(※)において、ロボットによる胃がん手術後の重い合併症の発生割合は、従来の腹腔鏡手術の半分以下であったことが報告されています。

 

 (※)【参考文献】Uyama I,et al(2019).Clinical advantages of robotic gastrectomy for clinical stageⅠ/Ⅱgastric cancer:a multi-institutional prospective single-arm study,Gastric Cancer,22,377-385.

 

 

当院では

当院では2020年10月1日より、保険適応でのロボットによる胃がん手術が可能となりました。ロボット支援下手術の執刀は、専門のトレーニングを受け、日本内視鏡外科学会の定める術者条件を満たしている医師が担当します。

 

保険適応術式

 

  • 腹腔鏡下胃切除術(幽門側胃切除術、幽門保存胃切除術)
  • 腹腔鏡下噴門側胃切除術
  • 腹腔鏡下胃全摘術

 

 

 

 

対象

ロボットによる手術を受けていただける患者さんは、腹腔鏡手術が可能な方です。胃がんの進行具合や持病によっては従来通りの開腹や腹腔鏡で行うこともありますので、適応については直接担当医までご相談ください。

 

手順

  1. 図のように小さな傷口で手術を行います。臍部の傷口は、胃を取り出す際に3cm程度にまで延長します。
  2. 胃周囲のリンパ節を脂肪組織とともに切除します(リンパ節郭清)。
  3. 胃を切除・全摘したあとは、食事が摂れるように消化管をつなぎ合わせます(再建)。
  4. お腹の中に排液管(ドレーン)を留置し、傷口を閉じて手術を終了します。

 

 

サイドナビ