当院では手術支援ロボット導入当初から、執刀医や麻酔科医、看護師、臨床工学士などの多職種でチームを結成し、手術に臨んでいます。
密に連携を取りながら、患者さんの容態に合わせた安心、安全な手術を提供できるよう、チーム一丸となって取り組んでいます。
ロボット手術センター兼前立腺局所療法センター センター長 鴨井 和実 平成29年7月から手術支援ロボットを導入し、泌尿器科領域で1年間に約50例の手術が行われました。その結果、すべての手術で良好な経過が得られています。
新しく始まった膀胱悪性腫瘍手術を含め、今後ますます低侵襲な術式で皆さんのお役に立てるものと考えています。
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泌尿器科 主任部長 瀧本 啓太 ロボット支援下手術において、執刀医は椅子に座り、肘を肘置きに置いて、手首から先が最も安定した姿勢で手術を行うことができます。そのことにより、長時間の手術や細かな操作が長く続く手術でも疲労が少なく、最大限の集中力を維持したまま手術終了まで進めることができます。
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産科・婦人科 部長(婦人科) 中川 哲也 通常の腹腔鏡手術では術者が鉗子を操作し助手がカメラや補助の鉗子を操作します。一方ロボット支援下手術は手術鉗子もカメラも術者自身が操作するため、術者の思い通りの視野で手術ができることも大きな利点であり、上達が早いと言われる一因であると思います。さらなる質の高い手術が行えるよう精進します。
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産科・婦人科 ロボット手術センター副センター長 兼 婦人科内視鏡手術部長(産婦人科) 脇ノ上 史朗 婦人科領域では現在、主に良性疾患に対する子宮全摘手術や骨盤臓器脱に対する仙骨腟固定術を中心にロボット支援下手術を行っています。確実な操作が行えるだけでなく、手術の傷が小さい・少なくすむという整容面の点もすぐれ、患者さんへのメリットは大きいと思います。
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臨床工学科 臨床工学技士 本村 了祐 近年、様々な外科手術で行われている手術支援ロボットを用いた低侵襲な手術は、医師の手技をロボットアームが忠実に再現する事で実現されます。 私たち臨床工学技士は機器管理の面から日々安全な手術を実施できるようセッティング、点検などを行っております。 |
看護部 中央手術室 手術看護認定看護師 松下 翔大 術式が複雑化することで手術中の看護師の役割も多岐にわたります。その中で、患者さんが安心して手術を受けられるように術前外来から関わりを持ち、情報を得ることで患者さんに合わせたよりよい看護を展開できるように努力しています。また、多職種と連携することで安全な手術の提供を心掛けています。
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