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前立腺がんとは、男性が持つ「前立腺」という膀胱と尿道付近にある臓器にがんが発生することを言います。
ほとんどは自覚症状がありませんが、尿が出しにくい、尿の回数が多い、残尿感があるなどの症状がある場合があります。
がんが進行すると尿や精液に血が混じったり、排尿時に痛みが出る、尿漏れが起こるなどがあります。さらにがんが進行すると、リンパ節や前立腺付近の骨に転移する可能性があり、その痛みを伴うこともあります。
従来の手術法に比べてより繊細で、正確な手術を行うことができ、根治性、尿禁制(尿失禁がない状態)を含む機能温存においてより優れています。
ロボット支援前立腺全摘除術は、限局性前立腺がんに対して行われます。前立腺と精嚢を摘除し、尿道と膀胱を吻合するもので、早期の前立腺がんに対する有効性が確立された治療方法の1つです。
傷が小さく、痛みが軽度
従来の開腹手術に比べて、傷が小さく痛みが軽度です。
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出血量が少ない
出血量が少なく、輸血はほぼ不要です。
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術後の回復が早い
術後の回復が早く、手術翌日に自力で歩いたり、食事をとることができます。平均的な入院期間は10日間です。
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排尿機能や性機能などの機能温存
退院時で約半数の方が、3ヵ月で90%以上の方が1日Pad1枚以内の失禁量です。また、当院では可能な限り勃起神経の温存術式を行っています。
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腹腔(体腔)鏡下手術と原則同じですが、異なる点は、25度ほど頭側を下げた姿勢(頭低位)となります。そのため、眼圧や脳圧が上昇する可能性が高く、緑内障を煩っている方や脳血管障害の既往のある方や呼吸機能が非常に低下している方などでは、注意が必要です。
周囲臓器損傷1%以下の低い頻度ですが、直腸、尿管を損傷することがあります。通常手術中に修復できますが、直腸の損傷ではごくまれに一時的な人工肛門が必要になることがあります。
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感染症通常手術後2~3日は発熱します。発熱が持続する場合でも一般的には抗菌薬の投与で軽快します。まれに感染などによって傷が開くこともあります。
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尿道狭窄膀胱と尿道の吻合部が狭くなり排尿困難感が強くなることがあります。排尿困難が高度な場合には内視鏡的に広げることもあります。
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リンパ嚢胞術後にリンパ液が貯留して嚢胞を形成することがあります。穿刺吸引などの外科処置が必要な場合もあります。
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深部静脈血栓症による肺梗塞この合併症を予防するために、手術中には下肢に弾力性のあるストッキングを着用し、間歇的圧迫装置を下腿に装着して使用します。 |
皮下気腫内視鏡操作の合併症です。二酸化炭素が皮膚の下にたまって不快に感じることがありますが、数日で自然に吸収されます。
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術後の腹膜炎小さな腸の傷に気がつかなかった場合、後で腹膜炎となり、再手術が必要になる場合があります。
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上記はあくまで順調な術後経過の場合であり、実際の術後経過には個人差があります。また腸管などに損傷が起こった場合などは食事の開始は遅れます。術後の失禁や排尿状態の回復にも大きな個人差がありますのでご了承ください。
他院にて検査・診断された方は、担当先生にお願いして紹介状と病理診断および画像情報の資料を用意してください。
必要資料を検討し、再度外来担当医より治療の説明をさせていただきます。説明を受けられ、治療を希望されれば、治療の日程を決めさせていただきます。
全身麻酔のリスクをチェックするため、血液検査、心電図、呼吸機能検査、胸部および腹部X線検査を行います。麻酔科の術前外来を受診していただき、麻酔についての説明を聞いていただきます。また周術期の口腔ケアのために、歯科を受診していただきます。
麻酔科、歯科受診に合わせて主治医より手術についての細かい説明を聞いていただきます。ご家族、お知り合いの方の同席をお願いしています。
手術前日に入院、当日はご家族、お知り合いの方の来院をお願いしています。翌日より歩行が可能ですので、付き添いは必ずしも必要ではありません。