リハビリテーションセンターセンター長
リハビリテーション科部長
山本 和明
理学療法士
武内 剛士
当院リハビリテーション科はリハビリ医師1名、理学療法士29名、作業療法士10名、言語聴覚士4名、計43名が在籍しています(2022年4月現在)。
当院はSCUと同じフロアにもリハビリ室を設置しているので、患者さんが短い移動時間でリハビリを行うことが可能です。
現在、このリハビリ室には14名の経験豊富な理学療法士と作業療法士、言語聴覚士が脳卒中リハビリを中心に治療を行っています。
2021年度に脳卒中患者へリハビリテーションを実施した実績は、脳梗塞364例(69.7%)・脳出血126例(24.1%)・クモ膜下出血32例( 6.1%)、合せて522症例です(図1)。
脳卒中治療ガイドライン2021年及び滋賀県循環器病対策推進計画には、脳卒中発症
後早期から積極的にリハビリを行うことが強く勧められています。
2021年度の当院の「入院後3日以内のリハビリ開始率」は94.8%で参考値よりも11%以上高くなっています。
脳卒中患者の発症からリハビリ開始までの平均日数は1.3日、平均在院日数は22.3日です。
SCUはチーム連携が出来ており、超早期からリハビリを開始することが可能で早期の嚥下評価、日常生活動作の獲得を進める事が可能です。
2013年より土曜日・祝日リハを開始しており、連続してリハビリが休みにならないようにも努めています。
多職種間の連携による情報の共有化は、患者さんの予後を大きく左右します。
SCUでは毎朝カンファレンスを行い、主治医・病棟看護師・ケースワーカー・リハビリテーション科医師・セラピストと情報交換がスムーズに出来るようにしています。この密接な連携により、超早期からの持続的なリハビリが可能となっています。
また、転院時には脳卒中地域連携クリティカルパスを利用し、地域の連携病院
と週に1回合同カンファレンスで情報交換を行い、スムーズな転院につなげています。
多職種と連携し、早期からの積極的な離床、さらに安全で質の高いリハビリテーションを目指します。