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胃がんは、胃壁の内側にある粘膜に発生します。内側の粘膜から外側に向かって広がっていきます。
がん細胞が粘膜または粘膜下層までにとどまっているものを「早期胃がん」、筋層より深く達したものを「進行胃がん」といいます。
胃がんに罹患する人(かかる人)は50歳以降に多く、わが国のがんによる死亡原因の上位に位置するがんです。
胃がん検診は死亡率を減少させる事が科学的に証明された有効な検診です。
早期発見、治療で大切な命を守るために、50歳以上の方は定期的に検診を受診し、「異常あり」という結果を受け取った場合には必ず精密検査を受けるようにしてください。
発泡錠(胃を膨らませる薬)とバリウム(造影剤)を飲み胃の中の粘膜を観察する検査です。胃の形や表面の凸凹を観察する事が出来ます。発泡錠を飲むとゲップが出やすくなりますが、胃の粘膜を見やすくするためにゲップを我慢する必要があります。膨らんだ胃の粘膜にバリウムを付着させるために、仰向けやうつ伏せ、左右に回転して頂きます。撮影を行いながらバリウムを胃の粘膜に付着させる事を繰り返します。指示に従い、落ち着いて検査を受けて下さい。胃の内部を撮影するため、検査前は食事や飲料の制限があります。事前の説明指示に従って下さい。 |
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口から先端にカメラの付いた内視鏡(10mm程度)を挿入して、直接胃の内部を観察する検査です。 |
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よく受ける質問に「胃X線検査と胃内視鏡検査とどちらがいいの?」があります。現在の胃がん検診では、胃X線検査(バリウム検査)と胃内視鏡検査(胃カメラ)の両方が推奨されています。
早期で胃がんが見つかる事により、手術の方法や予後に違いが出てきます。早期胃がんの発見率は胃内視鏡検査(胃カメラ)の方が良いとされています。しかし、胃X線検査(バリウム検査)でも早期胃がんを発見する事ができます。スキルスなど特殊な胃がんの場合は胃X線検査(バリウム検査)の方が見つけやすい事もあります。
胃X線検査(バリウム検査)と胃内視鏡検査(胃カメラ)共に一長一短があり、一概にどちらかとは言えないのです。
今のご自身の状況により決定して頂く必要があります。
胃X線検査(バリウム検査)をお勧め |
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胃内視鏡検査(胃カメラ)をお勧め |
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「要精密検査」になった場合は、必ず医療機関を受診して精密検査を受けてください。
「要精密検査」になったからといって、全ての人が「がん」ではありません。
胃がん検診で見つかるがんの70%が早期がんです。早期胃がんの5年生存率は90%以上といわれています。
早期発見・早期治療ができれば治るがんです。
胃内視鏡検査で精密検査を行います。検査で疑わしい部位が見つかった場合は、生検(組織を採取し、悪性かどうか調べる検査)を行う場合もあります。 胃内視鏡検査(胃カメラ)での検診の場合は、検査と同時に組織を取り、精密検査をする場合があります。 |
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