済生会は、明治天皇の済生勅語により、明治44年(1911年)5月30日に創立されました。以来、幾多の曲折を経ながらも、「済生(生命を救うの意)」の精神を忘れず、本年に創立100周年を迎えます。現在、済生会は41都道府県に376施設、4万9千人の職員を擁した日本最大の医療・保健・福祉グループとなりました。
済生会滋賀県病院の沿革は、大正13年(1924年)の大津診療所の開設にさかのぼることができます。その後、昭和12年(1937年)に済生会滋賀県病院に昇格しました。以来、地域の皆様のご支援により、地域の中核病院として発展し、本年で74年を迎えます。当院はこれまで同様に「救療済生」の精神を実践し、下記の方針で「地域の皆様に信頼される病院造り」に一層取り組んでいく所存です。
1)「救急車は全て受け入れ、断らない」(救命救急センターとして)
当院は、湖南医療圏での第3次救急医療を担う唯一の救命救急センターです。平成21年9月から、Walk-in(徒歩で受診される)患者さんに、熟練した看護師によるトリアージ(緊急性があるかどうかを問診などにより確認)を行っています。その結果、より一層重篤な患者さんを受け入れ、救命救急センターとしての本来の役割を果たしています。
2)災害拠点病院として
平成22年は2回、災害訓練を実施し、大規模災害にも対応できる態勢を整えてきました。平成23年3月11日の東日本大震災時、当院は同日に現地に向けDMAT(災害派遣医療チーム)を派遣し、被災された方々の診療に当たりました。
「備えあれば憂いなし」の災害拠点病院として、周辺地域の災害はもとより、日本での災害に、1人でも多くの方の命を救える準備を整えています。
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3)地域医療支援病院承認と地域がん診療連携支援病院指定
当院は、平成21年6月に、地域医療支援病院に承認されました。診療所や他病院との病診連携を図り、病院単独型でなく、地域完結型の医療体制造りを推進しています。また、平成22年10月に、国が指定する「がん診療連携拠点病院」の基準に準じた、県独自の「地域がん診療連携支援病院」の指定を受けました。地域の方々に、安心で適切ながん診療を提供できるよう努力します。
4)病院機能評価第6版の受審
平成22年9月に、病院機能評価第6版を受審しました。受審時の目標は、「みなおそう 安全で質の高い医療の提供」です。受審のために、プロジェクト会議を立ち上げ、鋭意準備をしました。その結果、12月に認定証を受理しました。
5)医療の質の向上への取組み
上記の数々の病院行事の過程で、病院が進化をとげ、「医療の質の向上が、病院を変え、束ね、経営基盤を安定させる」の平成22年度の病院標語が体感されつつあります。今後もTQM(Total Quality Management:総合的品質管理)委員会による医療の質の向上検討を行うとともに、「患者さん、職員、病院と診療所、行政・救急隊に選ばれる病院造り」を目指します。
以上、当院の最近の取組みを紹介し、挨拶といたします。皆様方のご指導、ご支援をよろしくお願い申し上げます。
平成23年 4月
済生会滋賀県病院院長 杉本 徹