病院紹介

3.クリニカルパス運用種類数

項目の解説

クリニカルパス(以下:パス)は、医療スタッフと患者さんが治療経過の情報を共有するため、治療や検査等の予定を時間軸に沿ってまとめた診療スケジュール表です。事前に詳しい予定を立てておくことで治療の効率化が実現でき、更に患者さんに明確な診療情報を提供することにもなります。


これまで、同じ病院でも担当する医師の経験や判断によって、違う方針がとられる事がありました。現在はパスを使用することで医療の標準化が図られ、効率的で安全な医療の提供に欠かすことのできないツールとなっています。

 

パスの使用数や使用頻度は、病院全体のチーム医療の成熟度やEBM※1をいかに実践しているかを表す指標と言えます。

 

※1:あいまいな経験や直感に頼らずに科学的な根拠に基づいて最適な医療・治療を選択し実践する方法論のこと。

 

定義・計測方法

・期間に退院した患者さんを対象とする
・治療、処置などの行為に対するパスも作成している為、1人で複数種類パスを使用する場合もそれぞれ数に含む
・病状経過等からパス使用を途中で中止した場合も含む
・地域連携パスは除く

 

【年次推移】

 

 

当院では、医療の標準化とインフォームドコンセントの充実等による患者さんの満足度向上を目的に、平成15年よりパスを導入しています。パスの内容は、多職種からなるクリニカルパス運用委員会において、点検、評価、改善がなされています。

2014年に10症例以上使用したパスは、67種類と前年よりも増加していました。新規電子パスの作成と治療法変更などに伴う改訂など、効率的にパスを見直したことが要因と考えています。平成26年には、電子運用の新規パスを13種類作成し、46種類のパスの内容を改訂しました。

今後は、紙運用パスの電子運用への移行をさらに進め、運用の効率化を図ると同時に、バリアンス(※1)登録を徹底する取り組みを行います。そして、バリアンス分析からパスの評価と見直しを行い、医療の質向上へとつなげ、効率的で安全な医療の提供に努めます。

※1:達成すべき状態とならなかった時(状態)のこと。合併症の発生や社会的な問題などにより、予定より入院期間が長引いたり、逆に予定より早く退院となった場合など、院内で定めたバリアンスを登録します。これを分析すると、クリニカルパスのどこに問題があるかを把握でき、改善に結びつけることが出来ます。