病院紹介

1.外来化学療法件数

項目の解説

外来化学療法とは、入院せずに自宅で生活しながら通院で行う抗がん剤(化学療法)治療のことです。これまでは、入院して治療を行っていましたが、有効性が高く、副作用の少ない抗がん剤や制吐剤などの支持療法薬の開発、また静脈ポートやインフューザーポンプなどの医療機器の進歩により、安全に外来で化学療法を実施できるようになりました。そのため最近では抗がん剤治療は、主に外来で行われており、患者さんのQOL(生活の質)の向上に貢献しています。


しかし、外来で安全で高度ながん治療を行うためには、新薬や医療機器の導入だけでなく、整備された治療環境と、抗がん剤治療に専門性の高い知識を有する、医師、薬剤師、看護師による実施が必要不可欠です。


外来化学療法加算Ⅰに関する施設基準(※)では、経験を有する専任の医師、薬剤師、看護師や環境の整備等が条件となっており、実施には、抗がん剤投与の安全管理を担保するシステムの確立が求められます。

 

※ 厚生労働省の定める人員配置や設備などの基準を満たすことを要件に算定出来る診療報酬項目があり、その基準が施設基準です。施設基準の取得には、保険医療機関が地方厚生局長へ必要な書類を届け出て、受理される必要があります。

 

定義・計測方法

 

年推移

 

 

当院では、2004(平成16)年6月より、外来化学療法センターでの外来化学療法を行っています。

外来化学療法センターでは、がん治療認定機構認定医師14名、がん化学療法看護認定看護師3名、外来がん治療認定薬剤師の専任配置に加え、治療・ケアを提供する医療スタッフと各科専門医と連携し治療を行っています。  

院内に設置された化学療法委員会(毎月開催)により、抗がん剤や治療レジメンの審査・承認・登録や更新・削除による医療水準の精度管理や、定期的な院内の勉強会を企画しスタッフの教育を行っています。

また 外来化学療法センターでは定期的な医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士によるカンファレンスを行い、情報を共有し安全性の高い医療や患者さんへの適切な支援療法を提供できるように努力しております。

現在では患者さんの入院による生活制限を考慮して、外来での抗がん剤治療が広く行われています。当院でも外来化学療法を行っている患者さんは増加傾向にあります。

2012年度から外来化学療法センターに薬剤師が配置され、抗がん剤投与前の制吐剤などの前投薬の準備や処方監査を外来化学療法センターで行い、より適切な治療が提供出来るようになり、さらに、薬剤師が患者さんに外来化学療法センターで治療内容や薬剤に関して適切な情報を提供できるようになりました。2015(平成27)年4月、当院でも「外来がん治療認定薬剤師」の資格をもった薬剤師が誕生したこともあり、薬剤指導の質をさらに高められるよう、取り組んでいます。

今後も患者さんが質の高い日常生活をおくれるように配慮しながら、より安全で、より快適な環境で、高度な医療を受けていただけるように努力してまいります。