病院紹介

3.卒後臨床研修

項目の解説

良質な医療を提供するには、優れた人材の確保と養成も必要です。2004年から導入された新臨床研修制度では、全国の研修施設とすべての応募医学生を対象としたマッチング(※1)が行われます。

 

当院を希望する医学生が多い程、その中から優秀な人材を選抜できる状況にあると言えます。また、様々な理由から研修医の受入れができない病院もあります。こういった現状から、研修医を毎年採用できることは、病院の臨床・教育・医療機器等、総合的に評価されていると判断できます。

 

本指標は、当院を希望する医学生がどの程度存在するかを示しています。

 


※1)医師免許を得て臨床研修を受けようとするもの(研修希望者)と臨床研修を行う病院(研修病院)とを、研修希望者および研修病院の希望を踏まえて、一定の規則(アルゴリズム)に従って、コンピュータにより、効率且つ透明性を確保して組み合わせを決定するシステム

 

 

募集定員に対する当院のプログラムを希望順位登録した学生数の割合

定義・計測方法

 

年次推移

参考値

出典 :医師臨床研修マッチング協議会 令和4年度研修医マッチングの結果

    (希望順位表を登録しなかった参加者数283名を除く)    

 

 

全国の初期臨床研修施設の総定員数は、卒業医学生数よりもかなり多い状態であるにも関わらず、当院のプログラムを希望される医学生は定員(10名)を上回っており、全国平均を大幅に超える倍率が続いています。最終的に、令和4年度のマッチ者数は10名(100%)という結果となりました。

この結果は当院が地域の皆様のために展開させていただいている、年間約3万件の救急症例に対する3次救命救急センターや各診療科における診療行為などを自分たちも近くで経験したいという初期臨床研修医たちの気持ち、またそれを患者さんの安全に十分留意しながら熱意をもってサポートしていきたいという指導医・上級医の気持ちによる相乗効果の産物であると考えています。

また、卒後臨床研修の充実は将来の病院の担い手を育成・確保すると同時に、臨床研修医の指導にあたる上級医にとっても教えることによる、教育・医療水準の向上につながっています。

この結果に慢心することなく 当院の特色ある臨床研修が多くの医学生に受け入れられるよう、今後も更に施設整備と継続的な改善に取り組み、プログラムや環境を充実させていきます。