病院紹介

3.剖検率

項目の解説

ご遺族の承諾のもとに病死された患者さんのご遺体を解剖させていただくのが「病理解剖」で、略して「剖検(ぼうけん)」と呼んでいます。その病院で1年間に亡くなられた患者さんに対する剖検数の割合が「剖検率」になります。我々は、剖検によって、生前の診断は正しかったのか、どのくらい病気が進行していたのか、適切な治療がされていたのか、治療の効果はどのくらいあったのか、死因は何であったのか、といったことを判断します。また、剖検は医師の卒後教育や将来の診療にも役立つため、剖検率は医療の質を反映する指標のひとつと言えます。

 

定義・計測方法

※救命救急入院料を算定する外来死亡患者さんを除く

 

年次推移

参考値
出典:e-Stat(政府統計の総合窓口)医療施設調査
          平成26年医療施設(静態・動態)調査閲覧表
          病理解剖未実施施設を含む全病院の平均

 

 

当院では、亡くなられた患者さんやご遺族の貴重なご意思を尊重し、常勤の病理医とスタッフにより病理解剖が出来る体制を整えています。また、医療の質を高める取り組みとしてCPC(臨床病理検討会)を行っています。CPCとは、患者さんの診療に当っている臨床医と病理診断を行う病理医とが病理解剖を行った症例について検討を行う会のことです。主治医や担当した研修医(※1)が症例を呈示し、病理医が解剖学的診断と病態生理について説明を行った後、他の出席者からの意見も交えて、診断や治療方針が正しかったかどうか議論を行います。

近年、死亡時画像診断(AI)などの検査方法の進歩により、全国的にも剖検率は減少傾向にありますが、我々は、お亡くなりになった患者さんや剖検を承諾して下さったご遺族のご意思に応えるためにも、剖検やCPCを通じて多くのことを学び、医療の質向上に役立てたいと考えています。

※1)医師臨床研修制度では、CPC研修(CPCへの症例呈示とレポートの提出)が必須とされています。