24時間以内の予期せぬ再手術とは、手術が一度終了した後、24時間以内に予定されていなかった手術が行われたことを言います。再手術には、合併症が発生した場合や患者さんの状態などの様々な原因があります。
当院では、インシデント・アクシデント報告の特に重篤な予期せぬ有害事象をオカレンスとして定め、即時報告を義務づけており、「予期せぬ再手術」は報告が必要な項目のうちの一つとなっています。手術内容や患者さんの状態などを踏まえ、再手術に至った経緯を検討していくことが、手術の質をより高めるために必要だと考えています。
2023年度の24時間以内の予期せぬ再手術は0.073%で、過去4年間では、年平均3.5件程度の発生率となっています。合併症の主なものは、術後創部感染のため人工物除去術を追加が1件、腫瘍摘出後、CTで術後出血を認めそのまま緊急で血腫除去術施行が1件、肺切除後に気漏停止術を施行が1件、術後創部出血のため止血術施行が2件でした。
当院の手術の質を高めていくために、再手術に至った事例報告とその検討を継続していきます。