病院紹介

7.術後肺血栓塞栓症の発生率

項目の解説

肺血栓塞栓症とは、術後の安静や長期臥床により血液のめぐりが悪くなり、下肢静脈に血栓(血のかたまり)ができ、それが血液の流れに乗って肺の血管まで運ばれ、つまってしまう(塞栓)病気です。我が国の死亡率は14%と高くなっています(※1)。


肺血栓塞栓症は自覚症状がない場合が多く、発症前に発見されるのは稀です。よって、発症を未然に防ぐための予防が非常に重要となります。


当院では予防ガイドラインを遵守し、適切な管理を行っています。

※1:肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断、治療、予防に関するガイドライン(2009年改訂版)より

 

定義・計測方法

 

年次推移

 

 

2016(平成28)年度の当院の術後肺血栓塞栓症の発生率は0.046%でした。

「肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断、治療、予防に関するガイドライン」では、手術の内容や年齢に応じてレベルが階層化(低リスク、中リスク、高リスク、最高リスク)され、推奨される予防法が定められています。

低リスクでは、早期離床および積極的な運動が推奨され、中リスク以上になると、弾性ストッキング(図1)、間歇的空気圧迫法(図2)や抗凝固剤療法、またはその併用が推奨(※1)されており、当院もガイドラインに準拠した予防を実施しています。

※1)個々の疾患等の危険因子や合併症の危険性が加味されて、最終的に予防法が決定されます。