病院紹介

6.経皮的脳血栓回収術を実施した患者さんの有効な再開通率

項目の解説

脳梗塞の患者さんに行った「経皮的脳血栓回収術」を評価する指標として、再開通率という評価方法があります。これは、脳血管を塞いでいた血栓がどの程度取り除かれ、閉塞した血管が支配している領域の血流が再開したかを計るものです。

経皮的脳血栓回収術は、「経皮経管的脳血栓回収用機器適正使用指針」にて「脳血管内治療専門医、またはそれに準じる経験を有する医師が行うこと」とされており、当院では、脳神経血管内治療専門医とインターベンショナルラジオロジー学会指導医、脳神経外科、脳神経内科担当医がチームを組んで実施しています。

 

定義・計測方法

※1)TICI(thrombolysis in cerebral infarction)グレード 3と2bの患者さん
 

年次推移

 

 

脳血管の再開通率の一般的な尺度として、TICI(thrombolysis in cerebral infarction)グレードが用いることが推奨されています。グレードは「0/1/2a/2b/3」の5段階で、数字が大きいほど再灌流領域が広くなります。

また、経皮的脳血栓回収術の様々な臨床試験の結果が報告されており、TICIグレード2bと3の再灌流率は、59.0%~88.0%という成績でした(※)。

このような結果から、経皮的脳血栓回収術の治療終了時に「2b(閉塞血管支配領域の50%以上の領域の灌流)」と「3(末梢まで遅滞のない再灌流)」の再灌流を得ることを目標とすべきであると言われています(※)。

当院の2015年のグレード2bと3を合わせた再灌流率は100%(6/6)、2016年は90.5%(19/21)、2017年は84.4%(27/32)という成績でした。治療件数が増加していますが、治療の質も保たれていることが分かりました。

※)「経皮経管的脳血栓回収用機器適正使用指針 第3版」