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薬剤部

院外処方箋における疑義照会適正化プロトコルの運用について

 

保険薬局薬剤師の皆様へ

 

済生会滋賀県病院 薬剤部

 

院外処方箋における疑義照会適正化プロトコルの運用について

 

 

平素より、当院発行の院外処方せんに応需いただき、ありがとうございます。

平成30年8月1日より、院外処方せん疑義照会適正化プロトコルを運用することとなりました。これは、平成22年4月30日付厚生労働省医政局長通知「医療スタッフの協働・連携によるチーム医療の推進について」を踏まえ、プロトコルに基づく薬物治療の一環とするものです。調剤上の形式的な変更に伴う処方医への問い合わせを減らし、患者への薬学的ケアの充実、外来患者に対するサービス向上、処方医師の負担軽減を目的としています。

 

本プロトコルを適正に運用するため、開始にあたっては、プロトコルの趣旨や各項目の詳細について当院担当者からの説明をお聞きいただいた上で、合意書を交わすことを必須条件としております。本取組みへの参画をご希望される応需薬局は、まず、電話077-552-1221(代表) 薬剤部までご連絡ください。

 

 

※本内容を本来の目的以外に使用することや、本院の許可なくして複製・転載することはご遠慮ください。

 

 

服薬情報等提供料3に係わる入院前服薬情報提供・服薬整理について

当院では、2022年度の診療報酬改訂に伴い、服薬情報等提供料3に係る保険薬局での入院前服薬情報提供・服薬整理を依頼していくことになりました。

 

以下の手順書をご確認の上、服薬確認後ダウンロード用ファイル「入院前の患者の服薬状況等に係る情報提供書」を印刷ご記入頂き、FAX(077-552-2274)にて情報提供頂きますようよろしくお願いします。

 

 

 

がん化学療法について

がん化学療法のレジメンについて

がん化学療法は、治療の有効性と安全性を担保するために、レジメンと呼ばれる投与に関する時系列的な治療計画に基づいて実施されます。

外来化学療法では、通院される患者さんの抗がん剤の副作用管理や内服抗がん剤の服薬管理(フォロー)が重要であり、それを実施するためにはレジメンの理解が必要です。

 

そのため、当院で登録しているレジメンの一覧を公開することといたしました。 

本レジメン一覧をご参照いただき、薬剤管理指導にお役立てください。

※投与量や投与スケジュールは、患者さんの状態によって変更される場合があります。

 

実際の投与量や投与薬剤などの情報はお薬手帳シールをお渡ししていますので、あわせてご参照ください。

レジメンやがん化学療法に関する問い合わせは、当院薬剤部077-552-1221(代表)あるいは施設間情報連絡書(トレーシングレポート)をご利用ください。

 

※本レジメン一覧は、当院でがん化学療法を受けている患者さんの有効で安全な治療を提供することを目的としているため、それ以外の目的での使用はお控えください。

 

フォローの実施に関して

がん化学療法中の患者さんへのフォローは、治療の質向上のために必要な体制と考えています。その中で有害事象の確認は非常に重要であり、確認していただいた情報をもとに、患者さんが安心で安全に治療継続ができるよう対応していきたいと考えております。

有害事象確認の際、必要に応じてトレーシングレポート等で情報提供下さい。

※なるべく詳細な情報を要約した形(必要に応じて後述しているCTCAE等も用いて)でいただけると、よりよい対応ができると考えています。

 

また、免疫チェックポイント阻害薬が治療選択肢に加わり、治療の選択肢が増えてきています。そういった治療では、免疫関連有害事象(IrAE)に注意する必要があります。免疫関連有害事象に関しては、頻度は高くないものもありますが、急激に発現し重症化することもあると言われているため、治療途中のフォローがより重要となると考えられます。

以下に免疫関連有害事象を確認するための確認シートを掲載しておりますので、ぜひご活用ください。

 

 

有害事象の評価に関して

治療中の有害事象(副作用)の評価として、CTCAE(有害事象共通用語規準)を用いることがあります。CTCAEは各有害事象をGrade(重症度)で定義しており、それを用いることで発生した有害事象の重症度を評価・確認することができます。

 

CTCAEを活用することにより、副作用の状況や情報を医療者間で正確に共有でき、その対応を明確に実施することができます。

主なCTCAEの項目を以下に掲載していますので、ご活用ください。

 

 

内服抗がん剤継続フォローアップのご案内

当院では、内服抗がん剤治療で通院されている患者さんに対して、施設間情報提供書(トレーシングレポート)と、電話等での症状確認に副作用チェックシートを活用した、保険調剤薬局と病院薬剤部での連携を実施しています。

フォローアップの導入時と継続時の流れを掲載していますので、ご協力をお願いいたします。

ご不明な点に関しては、当院薬剤部までお問い合わせ下さい。