診療科・部門

 

整形外科

運動器を構成する骨・関節・脊椎の救急外傷と変性疾患に対し安全性と専門性の高い医療を目指します

近年、整形外科領域はより専門化しているため、初診紹介予約制を更に一歩進めた専門領域別としました。初診予約に際しては地域医療連携課に連絡し、MRIが必要な疾患は予め当院(または済生会守山市民病院)での撮像予約をおとりいただくと患者さんの負担が減ります。また、救急体制として日勤帯は救命救急センター担当医による対応、休日や当直帯は当直医もしくは院外画像参照システムを用い、当科オンコール医が早期対応に努めています。当院は急性期治療優先の地域基幹病院のため、術後状態が安定しても自宅療養が困難な方には、回復期リハビリを目的に転院(病病連携:高齢者大腿骨近位部骨折「地域医療連携パス」など)をすすめます。

 

 現在、骨粗鬆症リエゾンマネージャーの育成、脊椎:術中神monitoringを用いた安全性の追求、膝関節:①膝周囲骨切り術②解剖学的二重束ACL再建術③人工膝関節置換術、手の外科:鏡視下手術のみならず救急手指外傷対応、股関節:脱臼率が低く、独歩までの回復期間が短い前方アプローチ人工股関節置換術の導入、重度骨折外傷:下腿のFix&Flapの実践を積極的に行っています。

 

主に以下のような治療を行っています

  • 骨折や外傷に対する手術

当院は3次救命救急病院であり、交通事故や労務災害による重症の外傷患者さんが頻繁に搬入され、また近年高齢者の転倒による外傷が増え、骨折や腱損傷に対する手術が全体の半数以上を占めています。骨折や外傷の手術は、全身状態を評価の上できるだけ早期に行い、早期にリハビリが行えるよう心掛けています。
また高齢者の大腿骨頚部骨折の術後は、回復期リハビリ病院と連携してクリティカルパスを運用し、スムーズな在宅復帰に向けた取り組みを行っています。

  • 脊椎手術

外傷による脊椎骨折だけでなく、脊椎の慢性・変性疾患に対する手術にも積極的に取り組んでいます。頚椎症や腰部脊柱管狭窄症などに対しては、手術用顕微鏡や神経モニタリングを使用し愛護的手術操作により、術後の疼痛を軽減させて早期にリハビリテーションが可能となる小切開・低侵襲手術を取り入れています。
また腰椎椎間板ヘルニアに対しては超音波メスやハイビジョン・テレビカメラを導入し、2~3cm程度の切開で内視鏡的ヘルニア摘出術が可能となりました。

  • 人工関節手術

変形性関節症やリウマチよる関節機能障害に対して人工関節置換術など関節形成外科手術は、膝関節と股関節を合わせて年間約100例を施行しています。手術の際にはクリーンルーム内で、手術スタッフはフルフェイスの防護ヘルメットを着用し、感染防止には万全を尽くします。人工関節置換術は歩行時の痛みが劇的に改善する利点がありますが、術後の関節の可動域訓練、筋力増強訓練などリハビリも重点的に行います。

  • 膝膝(半月板・十字靱帯)関節鏡下手術

スポーツ愛好家や生徒・学生さんのスポーツ外傷・障害(膝十字靭帯損傷や半月板損傷など)に対しては、早期に競技復帰ができるよう関節鏡下手術および術後のリハビリプログラムでトータルなケアを行っています。

  • 手の外科

外傷、リウマチによる腱断裂や腱鞘炎、手根管症候群などの末梢神経障害に対して専門的な治療を行っています。

 

 

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