診療科・部門

放射線科

放射線科では

レントゲン撮影、CTやMRI、核医学といった画像診断と画像下治療(IVR)と呼ばれる血管内治療や経皮的治療を提供しています。
放射線治療部ではがんに対する高エネルギー放射線を用いた治療を行っています。


カテーテルを用いた血管内治療は子宮筋腫の塞栓療法(UAE:ユーエーイーと読みます)を始め、肝臓の癌に対する経皮的化学塞栓療法(TACE:テイスと読みます)、心臓を除く全身(脳動脈瘤のコイル塞栓術や頸動脈のステント留置術については、脳神経外科,神経内科と共同で対応しています。)の血管の治療を行っています。交通事故などの外傷性出血や胃潰瘍や静脈瘤破裂などの消化管出血などに対する緊急止血のための動脈塞栓術などの救急の止血術も行っています。


また、経皮的治療としては滋賀県で初となる凍結治療器を導入し、小さな腎癌に対してより低侵襲(全身麻酔の手術と比べて体の負担の少ない)治療を積極的に提供しています。

 

放射線治療は体の「かたちと働き」を保てる治療法です。例えば、のどの癌では「話す」「飲み込む」という体の働きを損なうことなく治療できます。皮膚の癌では腫瘍が縮んでいくと同時に皮膚が元のように戻っていきます。そして放射線は体に当たっても痛くもかゆくもありません。もちろん手術や抗癌剤と同じように放射線治療による副作用は0ではありませんが、副作用が最大限少なくなるように放射線を当てていきます。治療は基本的に毎日行い、回数は1回~30回程度です。1回あたりの治療時間は5分程度と短いです。また治療中は入院の必要もなく、今までと同じように日常生活をしながら通院治療が可能です。

 

治療について悩みがあれば、親身になって相談に乗ってくれるスタッフも多数おりますので、安心して放射線治療を受けに来てください。
外来診療についても個々に対応しておりますので、画像的な診断の確認や治療の適応についてもご遠慮なくご相談ください。

 

当科の特徴

画像診断機器を用いた高精度の血管内治療や経皮的治療、放射線治療を提供しています

担当する診療科を経由して、治療を行っています。子宮筋腫のUAEは、当科へ直接お問い合わせ下さい。

 

主にこのような疾患を治療しています

  • 画像診断(詳しくはこちら
  • 画像ガイド下治療/インターベンショナルラジオロジー(IVR)(詳しくはこちら
  • 子宮筋腫に対する子宮動脈塞栓術(UAE)(詳しくはこちら

    当放射線科では過多月経や疼痛などを伴う子宮筋腫に対して、局所麻酔下で経皮的に動脈内に挿入した細い管(カテーテル)を用いて子宮筋腫の栄養動脈を閉塞させる治療(動脈塞栓術)を行っております。子宮筋腫は栄養を絶たれるため、大半の症例で症状は改善し、子宮筋腫も約半分以下の大きさに縮小し、子宮は温存されます。詳しくは当科へ電話かe-mailでお問い合わせください。

  • 腎癌に対する凍結療法(詳しくはこちら
  • 悪性腫瘍や出血病変(外傷・血管病変・腫瘍破裂など)に対する径カテーテル的動脈塞栓術
  • CTガイド下生検・膿瘍ドレナージ・焼灼術(RFA)

  • 透析シャント血管のPTA

  • CV portの造設

  • 高度放射線治療(詳しくはこちら

基本的には外来通院治療ですが、化学療法併用など入院の必要がある場合は各担当科の病棟入院となります。