診療科・部門

外科

外科とは

身体にできた傷やできもの、内臓の病気を、外科用機器や器具を用いて手術などを行い、治療します。

当院の外科では、「こころざしは高く、しきいは低く。」を理念として、質の高い医療を患者さんやご家族にやさしく提供できるよう努めています。

 

当科の特徴

当科は傷跡の少ない腹腔鏡手術に力を入れています

腹腔鏡手術(内視鏡手術)は、お腹に4~5か所の小さな穴をあけてカメラ(腹腔鏡)と専用の器具を入れ、このカメラの映像を見ながら器具を操作して行う手術です。近年では、従来の腹腔鏡手術よりもさらに新しい術式である単孔式腹腔鏡手術を導入し、一部の症例に対して手術を行っています。


> 腹腔鏡手術(内視鏡手術)について、詳しくはこちら

 

主にこんな病気を診察しています

胃がんにおいては約半数の症例でお腹の傷が小さくて済む腹腔鏡下胃切除術を行っております。それ以外の進行癌には胃癌治療ガイドラインに定められた標準手術、高度進行癌には術前抗癌剤療法(NAC)を行い手術適応ができれば根治を目指した切除術を行います。いずれの場合も基本的には胃癌治療ガイドラインにのっとり、適応を明確して治療を行っています。

 

大腸がんにおいては、日本内視鏡外科学会の技術指導認定医が約7割の患者様に傷の小さな腹腔鏡下手術を行っております。以前ですと肛門を温存できなかった超低位の直腸癌でも内括約筋切除術を行うことにより、ほとんどの患者様が肛門を温存できるようになってきております。

 

乳癌は乳癌治療ガイドラインにのっとり放射線治療、抗がん剤治療、ホルモン療法を組み合わせて,最も効果の期待できる治療法を選択しています。マンモグラフィーはもちろんのことシンチグラフィー、マンモトーム、センチネルリンパ節生検に有用なPDE、放射線治療の機器も完備しておりますので一貫して当院で治療を受けていただくことが可能です。もちろん適応により乳房を温存する部分切除(乳房温存術)を行い,またさらに術後の腕の痺れや腫れを予防するため、腋窩リンパ節郭清を省略するためのセンチネルリンパ節生検を積極的に適用しています。日本乳癌学会の認定医が二名とマンモグラフィー読影認定医が4名在籍しており、専門外来を開設しておりますので是非ご利用下さい。

 

胆石症は適応外となる場合を除き,腹腔鏡下胆嚢摘出術を標準としています。クリニカルパスにより術後3~4日の早期退院が可能です。また炎症が少なく適応となる場合は傷がおへその中一ヶ所で済む単孔式手術を受けていただくことも可能です。

 

ソケイヘルニアは術後の痛みと再発の少ないメッシュを用いた手術を中心に行っております。全例で術後の違和感が少ない最新のlight weight meshを使用しております。標準入院期間は術前日を含め約4日程度です。

自分だったらこの病気になってしまったときにどういう手術が受けたいか、あるいは自分の家族にならどういった手術が良いか、という事を常に念頭に置きながらスタッフ一同、力を尽くして治療にあたっております。