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腹腔鏡手術(内視鏡手術)

腹腔鏡手術(内視鏡手術)とは

腹腔鏡手術(内視鏡手術)は、お腹に4~5か所の小さな穴をあけてカメラ(腹腔鏡)と専用の器具を入れ、このカメラの映像を見ながら器具を操作して行う手術です。近年、手術器具や光学機器の発達によって飛躍的に進歩しており急速に普及しています。
従来のお腹を大きく切る手術と異なって小さな傷で手術が受けられるため、傷が目立たない、痛みが少ない、術後の回復が早い、早期の退院と社会復帰が可能、などの多くの利点があります。


また、腹腔鏡による拡大視効果によって肉眼では見えにくい組織も観察しやすくなりますので、より精度の高い手術が行うことが可能になります。

当院では、この腹腔鏡手術を早くから積極的に導入しており、これまで胆嚢、胃、大腸の手術で多くの症例を積み重ねてきました。
一方、腹腔鏡手術は高度な技術とトレーニングを必要とする特殊な手技であるためしばしば手術の安全性が問題となりますが、当院では日本内視鏡外科学会による技術認定取得者(日本内視鏡外科学会技術認定医)を中心に、十分な技術と経験を有する専門医が安全で確実な手術を行っています。

 

 

  • 近年では、従来の腹腔鏡手術よりもさらに新しい術式である単孔式腹腔鏡手術を導入し、一部の症例に対して手術を行っています。
    単孔式腹腔鏡手術は、へそにあけた1か所だけの穴からカメラや手術器具を挿入して行う手術で、術後の傷痕はへそに隠れてほとんど目立たないことから美容的にも優れた手術です。従来の腹腔鏡手術よりも手術操作が制限されるため高度な技術を要しますが、新しい治療法の選択肢として積極的に取り組んでいます。